元日深夜、なんだか寝そびれて明け方近くについTVをつけたら、どこの局だったか忘れましたが(というか、あとで調べたらTV東京だったようです)『東京攻略』という香港映画をやってました。
しょっぱなから状況説明抜きでいきなりのカンフーアクション。その後の話のテンポも快調でつい引き込まれ、結局最後まで見てしまったのですが、これが「神田川のページ」運営人の立場としては千載一遇の出会い。
作品自体は香港の若手アクションスターが東京都心を主舞台にアクションを繰り広げ、日本の一線級の俳優が脇をかためて盛り上げる……という趣向で、まあ、いわゆる「肩のこらない娯楽作」。有楽町の東京国際フォーラムが「やくざの親分の息のかかったスポーツクラブ」の設定で登場、しかもそこからの追跡劇でいきなり場面が都庁前に飛んだりなど、東京近辺住人の目にかなり無茶な(というか、笑える)シーンもあったりしますが、注目すべきはクライマックスのモーターボートによる追跡劇。
なんとこれが隅田川から日本橋川下流部にかけてロケされたものなんですネ。
序盤は広々としたお台場近辺⇒隅田川での追っかけですが、最後のほうは日本橋川に入り、まぎれもない湊橋を抜けて律儀に江戸橋あたりまでさかのぼりつつ、「川幅が狭く橋が連続する都市河川での緊迫したボートチェイス」になり、なかなか効果が上がっています。
決してきれいとはいえない日本橋川での撮影とあって俳優やスタッフの苦労がしのばれますが、最後はあろうことか、たぶん江戸橋(?)の手前に設営された荷揚げ場らしきセットにボートがつっこんで炎上するという内容。
都心の河川でのボートによる追っかけはハリウッド映画などでもよく見られるものですが、そういうのがここ東京の日本橋川でも撮られていたこと、しかも外国人スタッフによる「香港映画」であったこと……いずれの意味でも「かなりの珍品」。
東京の川を舞台にしてもここまでやれるんだ、という実例として、特に日本のドラマ/映画製作者のかたにはぜひ一度ごらんいただきたい作品ではあります。
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