●2008年4月25日午後1時ごろ、東京都千代田区のホテル「ザ・ペニンシュラ東京」から110番通報があり、客室内で岡山県の会社員(47)が硫化水素を発生させて自殺しているのが発見された。
●2008年5月11日午後、東京都中央区の「ホテルサードニクス東京」5階客室で40代とみられる男性が硫化水素自殺しているのを従業員が発見。ガスを吸った従業員2人も病院に運ばれた。
……と、このところ「都内のホテルでの硫化水素自殺」が相次いで報道されています。
前者は日本最高峰のラグジュアリーホテル、後者はいわゆるビジネスホテル……と、その点での性格は異なるものの、「ザ・ペニンシュラ東京」は2007年7月新規開店、「ホテルサードニクス東京」は2008年4月にリニューアル工事を終えてオープンした矢先の災難。「真新しさ」とか「清潔感」とか、設備面での魅力が高いホテルほど自殺の場に選ばれがち、みたいな図式がほんのり感じられます。いいかえれば「人気のホテルほど危ない」という図式になっちゃいますね。いやはや……。
こうなってくると、
「当ホテルは硫化水素ガス検出/強制排気装置つきで、自殺はしにくくなっています」
みたいなことをアピールするホテルが登場してきてもおかしくないっていうか……実際、そういう設備があれば抑止効果も高いわけですから、実現可能なら前向きに取り組んでもらえると、自分が泊まる場合にはけっこう参考にしちゃいそうな気がします。
以上、事件を「起こされてしまった」ホテルにはうれしくない話題だと思われますが、事実は事実として記録に残しておくことにします。
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