江戸東京の神田川
坂田 正次 1987/2/20
論創社 ISBN4-8460-0168-7; 2,200円
「江戸の成立」「神田上水」「神田川」の3部構成で、前半の1部と2部は、主に中世から江戸時代にかけての神田川とその流域にまつわる歴史的事象の紹介にあてられている。「江戸」の語源についての各資料の引用だけで20件近くに及ぶ、という具合で、あまたの文献資料から神田川関連の記述が非常に丹念に抽出されている。
第三部「神田川」は、流域のさまざまな見どころのルポ風な内容。
全部ひっくるめて、多少読みづらい部分があるものの(なにしろ古文の引用が多い)、これ1冊読めば当サイトで紹介しているような話の大半はもっと詳しく正確に書いてある、というのが正直な感想。